【コロナ渦中の一時帰国】日本と韓国、両国での隔離体験レポート【ビザ取得のため】

コロナウイルスで世界的な影響が出ている中、一時帰国で日本と韓国を往復してきました。

こんな時に国と国を跨ぐ移動をされる方は多くないと思いますが、

この最中でも私のようにどうしても日本へ行かなくてはならない方がいらっしゃるのではないかと思い、

自分が体験したことを綴っていきたいと思います。

ではご覧ください！

なぜこの時期に日本へ？

私は韓国人の彼と結婚するため、2020年2月初めに韓国へ来ました。

渡韓前に日本での婚姻届提出は済ませましたが、韓国での婚姻届は韓国へ渡ってから提出する予定でしたので

観光ビザ(ビザなし)で韓国へ入りました。

この時はコロナウイルスの影響が中国で広がっているというニュースが出ている程度で、まだ日韓両国で感染はあまり広がっていませんでした。

そして、2月中旬に結婚式を終え、韓国での婚姻届を提出するため日本から彼の名前が載った新しい戸籍を取り寄せている間に、

コロナウイルスの感染が拡大し、ついに3月上旬のビザ免除停止と入国制限が始まってしまいました。

3月下旬、戸籍を取り寄せるためのEMS便も通常より長くかかりましたが、韓国での婚姻届を提出することができました。

無事に両国での婚姻届提出を済ませましたが、結婚ビザの申請・取得のために日本へ帰らなくてはならなくなりました。

日本人が韓国で暮らすための結婚移民ビザ(F-6)を取得するためには日本にある韓国領事館へ行き申請をする必要があります。

観光ビザで入っていた私は2月からの90日間の間に韓国から一度出国し、日本に戻らなければ不法滞在となってしまいます(TT)

以上のような背景で、一時帰国をすることになりました。

【コロナ禍で韓国結婚ビザ申請】コロナで大変だった！韓国結婚移民ビザ申請から受取まで

韓国人の彼と国際結婚し、韓国に住むための結婚移民ビザ(F-6)取得のため日本へ一時帰国。コロナウイルスの影響で査証発給が混雑して時間がかかっている中、申請から受取までできました。どのような手続きでビザを発給することができたのかの記録です。結婚ビザ・韓国ビザ申請をされている方、しようと思っている方のお役に立てば。

hanamarukorea.com

2020.05.12

※現在、観光ビザの延長も申請できるようです。詳しくは大使館や出入国管理課に問い合わせてみてください＾＾

仁川空港から出国する

2020年4月18日に仁川空港から関西国際空港行きの飛行機で出国しました。

こんな仁川空港見たことが無いというほど人がいない！！！

人がいなさすぎて出国手続きはかなりスムーズ。チェックインカウンター、手荷物検査、出国手続き全てにおいて

一度も並ぶことなく済ませられました。

免税店は開いてるものの、スタッフの方がかなり少なかったです。

カフェなどの飲食店は見る限り全てクローズしていました。

そして搭乗時刻になり飛行機に乗り込みました。

乗客は10名程度。こんな状況なのに運行してくれるJEJUairってすごいな・・・。

サービスはほとんどなく、誰ともしゃべることない空の旅でした。LCCだから当たり前？

関西国際空港に到着

関西国際空港に到着すると、バスで第一ターミナルまで行きました。

上の写真のように離れて座り、アンケートを記入しながら検査の順番を待ちます。

アンケートには、連絡先や帰国後の滞在先、空港から滞在先までのルートについての記入します。

また、連絡先は自分のもの以外にもう一人記入するように言われました。

検査の順番を待ちながら、係員の方に一人ひとりアンケートを見ながら、直接確認のためインタビューを受けました。

私は関西空港まで家族が車で迎えに来てくれていましたが、迎えなしの方は空港から滞在先まで移動するためのバスを準備するとのことでした。

乗客のうち一人は滞在するホテルも何も予約しないで帰国したようで、その方にはその場で滞在するホテルを予約するように促していました。

そして、検査の順番が回ってきて、検査を受けました。

インフルエンザを同じような棒を鼻から入れてするタイプの検査でした。痛いやーつ。

検査後、今後のことについて軽く説明を受け、終了。

「14日間は“なるべく”外出しないように」と言われました。

「なるべく」なのか！？「絶対」ではなく！？と思いましたが、日本では外出禁止を強要することはできないみたいですね・・・。

迎えにきていた家族の車まで付いてこられるのかと思いきや、出国出口でそのままさよなら〜

飛行機を降りてから出口へ出られるまでの主要時間は40分ほど。

自家用車で迎えがきているとは言ったものの、その後の確認はなかったので、これでは電車もバスもタクシーも事実上は乗れてしまいます。

この辺に関しては日本はかなりゆるいな〜と言った感想。

ニュースでは「水際対策はきちんと行っています」なんて行ってたけど、全然ゆるゆるで海外から入国しても

日本中を移動することができてしまう状況にびっくりました・・・。

日本での２週間外出禁止生活

「”なるべく”外に出ないで」と言われた14日間の自宅での生活。(そもそも外出禁止と言えるのか・・・)

毎日地域の保健所から電話がかかってきました。毎日14時と決まっていました。

1日2回の検温結果について報告します。

また、健康チェックロボットからも毎日電話がかかってきます。発熱などの症状がないかを聞く簡単な内容なのですが、これがちょっと面白かったです。

外に出られないのは少し苦痛でしたが、コロナをうつすのも、かかるのも嫌だったので家にずっと滞在していました。

私が帰国するにあたり念のために仕事を２週間休んでくれた母と、テレワーク中の妹と過ごすことができたので、(父は東京で単身赴任のため残念でしたが)

久しぶりに家族と過ごせる時間が持てて良かったと思っています。

関西国際空港から仁川空港へ

5月5日に関西国際空港から仁川行きの飛行機に乗りました。

行きよりも乗客が多かったものの手続きはスムーズに終わりました。

搭乗口は電気も付けてもらえない・・・。少し寂しかったです。

搭乗前に検温をし、飛行機に乗り込みました。

飛行機内では「健康状態調査票」と「特別検疫申告書」という２種類の書類を配られ記入しました。

仁川空港に到着

到着すると検疫の列に並びます。(かなり人が多くて物凄い緊張感でした)

飛行機内で書いた書類とビザを提出します。(外国人登録証を出してと言われましたが、私はまだビザ取得の段階だったため説明してビザを見せました。)

書類の内容をチェックされ、検温もされます。

検温でひっかかると別の場所に案内されて検査を受けているようでしたが、私は引っかからなかったのでそのまま入国審査へ進めました。

入国審査の場所へ進むと、外国人入国者用のカウンターがあり、そこで「자가격리자 안전보호(自宅隔離者の安全保護)」というアプリを入れて設定します。

この設定は全て空港の係員がやってくれます。

係員の人は手袋を付けて操作しますが、乗客一人ずつに手袋を交換するなんてことはないので、アプリ設定が終わって携帯が帰ってきたら除菌シートで携帯を拭くことをオススメします！！！

このときに自分の電話番号を登録します。韓国の携帯がないかたは、電話番号付きのSIMを購入してから韓国入りされるのがいいと思います。

また自分の電話番号の他に、もう一人の電話番号の登録も必要だと言われました。

私は旦那さんの携帯電話にしましたが、隣にいた方は韓国内に知り合いがいないと行っており、係員の方も困った様子で苦戦されていました。

連絡先はその場で係員が電話をし、確実につながるかどうかを確認されます。

嘘の番号を登録することは不可能だと感じました。

日本に入国した際にも連絡先を聞かれましたが、

実際につながるかどうかの確認まではなかったので、海外からの入国者に対する韓国政府の管理の徹底ぶりが分かりました。

アプリ設定が終わると、次は大量の書類を書かされます。泣

隔離同意書や隔離場所についての書類、隔離の間に個人情報についての書類など、5〜6枚はあったと思います。

かなり人がいる中で逃げるように素早く書類を書いたため、写真に収めることができませんでした。すみません…。

書類を書き終わると、ついに入国審査！

いつもよりかなりじっくり時間をかけていました。ここでダメとか言われないかドキドキした…

その後私は預け荷物はなかったのでそのまま外へ。

「あれ？外に出れちゃうの？」と思ったのも束の間で、すぐに係員が近づいてきて「どこまで行くのか？」と言われました。

そこから先は滞在場所の地域別にカウンターが分かれていました。

どうやら地域の保健所の管轄ごとに分かれているようでした。対象のカウンターへ行き、説明を受けます。

コロナ検査は明日以降に最寄りの保健所で受けるようにと言われました。

てっきり空港内で受けるものと思っていたので拍子抜け。私は旦那さんが車で迎えにきていたので、そこでやっと会うことができました。

しかし空港を出るまで警察の方がずっとついてきて、私たちを車まで見送りました。(さすが韓国…)

私は車で迎えにきてもらっていたのですが、迎えなしの方は違う場所へ案内されていました。

飛行機を降りてからここまで約1時間15分ほどかかりました！

韓国での自宅隔離生活

韓国での自宅隔離は、かなり厳重です。

14日間絶対に自宅の外に出ることは許されていません。ゴミ出しのためにちょっと外へ…なんてのも絶対にダメです！

仁川空港でインストールした隔離アプリで常にGPS監視されており、携帯を置いて外にでたことが明らかになれば、

罰金と手首にGPSのバンドを付けさせられることになるみたいです…。オソロシヤ

アプリで朝の10時、午後3時、午後8時の1日3回、健康状態について報告しなければいけません。

最初1日3回としか聞いていなかったので、適当な間隔を開けて報告していたら、

電話で「10時、3時、8時に時間合わせてください」と強めに言われました…。なら最初から言ってくれ

また、毎日保健所から電話がかかってきますが、何時にかかってくるといった決まりがなく、

ランダムにかかってきます。(かなり早口で優しくない)

また、同居人がいる場合(私の場合は旦那さん)、一緒にご飯を食べることや同じ部屋で過ごすことも禁じられています。

トイレもシャワールームも別々のものを使う(韓国は２つずつある家が多いです)、もし同じ部屋で鉢合わせる瞬間があるときにはマスクを着用し接触は不可、など家での過ごし方についても厳しく言われました。

家の中のことなので、これについてはもちろん監視されるわけではないですが、ここまでのことを指導をされたのは、徹底しているなと思ったし、かなり窮屈さを感じました。

しかし、有り難かったのがこれーーーー！！！

噂には聞いていましたが、韓国では自宅隔離対象者に、隔離期間中も外にでず生活できるように食料を届けてくれます。

調味料やレトルトカレー、ラーメンなど、かなり実用的なもので助かる！普通に嬉しい！感謝です＾＾

正直かなり監視されているような気がして、心穏やかではなかったのですが、

この贈り物で心救われました！감사합니다〜！

韓国 保健所でのコロナ検査について

帰国した次の日の朝、なぜか旦那さんに保健所から連絡が来て、検査の案内がありました。

予約してから来てほしいとのことで、その日のお昼過ぎに検査の予約をして、保健所へ向かいました。

旦那さんは仕事でしたが、幸いなことに保健所が家から歩いて行ける距離だったので、徒歩で行きました。

外に出てもいいのか確認しましたが、検査へ行く場合は例外とのこと。(もちろん交通機関の利用は禁止です)

この日は夏日で暑かったのですが、防護服で働いている方には頭が上がりませんでした。

私のような海外からの帰国者がいるばっかりに….申し訳なかったです。

韓国でも、日本で受けたような棒を鼻に入れる検査でしたが、鼻のほかに口にも入れ……ちょっと痛かった。

検査はすぐに終わり、説明を受け、消毒剤やマスク、、簡易体温計、専用のゴミ袋などが入ったセットをもらってすぐに家へ帰りました。

日本ではこのような物をもらうことがなかったので、驚きです。

隔離が厳しい分、このような待遇なのだと思います。いいのか悪いのかは別として…。

検査結果は翌日出て、無事に陰性でした(TT)!!!!!!とりあえず一安心。

隔離生活の終わり方

5月19日の夜12時をもって、私の２週間自宅隔離期間は終了しました。

最終日に保健所から電話があり、翌日の朝にごみ袋を収集に行きますと言われました。

自宅隔離が始まった日、保健所で検査をした際にもらった隔離者専用のゴミ袋を玄関の外に出して置いてくださいとのことでした。

青い袋に入れてから、さらにオレンジの袋に入れてくださいとのこと。そんな風に言われると当たり前だけど結構バイキン扱いでちょっとだけ辛い…しょうがないんだけどさ…笑

翌日取りに来てもらい終了！

あと、私はてっきりもう一度最終チェックとして検査を受けるものだと思っていたのですが、

最初の検査で陰性で、２週間体調に問題がなければ検査は行わないと言われました。

というわけで、私の隔離期間は無事に終わりましたー！

隔離を終えて思ったこと

日本に一時帰国し、韓国へ無事に帰ってくることができました。

今回のような事態は、本当に予測不可能でしたが、なんとか目的であった結婚ビザも受け取ることができました。

この一時帰国は本当に家族のサポートがあったからこそスムーズに進んだと思います。

日本と韓国を比較して、日本は本人の良心・責任感に任されている部分が多くあると感じました。

空港からの公共機関使用禁止、自宅待機とは言われるものの、監視されるわけでもなく、破ったときに罰則があるわけでもありません。

それに対し、韓国は空港到着から家に着き２週間は抜け道なく管理されていました。

どちらが良かった悪かったというのはコロナが本当に収束しないとわからないことですが、国が違うとここまで対応が変わるんだということを体験できる貴重な機会でした。

この記事がコロナの影響でも国と国を行ったり来たりしなければならない方の少しでも有益な情報になったら幸いです。

答えられる範囲にはなりますが、Twitterで質問していただいても構いません＾＾

最後まで読んでくださってありがとうございました！